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「余光の海」

南条嘉毅<日本>

Photo:Keizo Kioku

会場中央部に珠洲の古代の地層から掘り出した砂を敷き詰め、木造船、古いピアノなどを据えて映像を照射する。民具に紛れて運びこまれた古い帳面には、墨で和歌や俳句が書かれていた。そこから想起された、時代と状況が変化してもずっと変わらない景色や思いを手掛かりに、土や旧いモノがはらむ記憶の残照を浮かびあがらせる。

ARTIST

南条嘉毅

日本

1977年香川県出身。2002年に東京造形大学研究科を修了後、東京を中心に活動、2016年和歌山へ移住。対象の場所に赴き、その場所の特徴を現在の姿のみではなく、歴史の面からも考察し、現地の土を使い複層的な絵画やインスタレーション等を制作している。
2016年以降、土、砂を主要な材料としながら、音と光を加えノスタルジックな空間を通した劇場型のインスタレーション作品として新たな表現方法を確立。
近年では坂出市民美術館(香川)での個展の他、瀬戸内国際芸術祭(香川)、奥能登国際芸術祭(石川)などの芸術祭に参加。

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WORK LIST

Photo:Keizo Kioku